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暗く沈んだ瞳の奥には、炎が見えた。 ねっとりとした火の色。
その色は何色だい? 爆ぜる火の粉に、思わず尋ねる。
太陽と月のように、異なる顔を持つ男。
あるときは、日没を待ち侘びる吸血鬼のように。 あるときは、聖者の仮面を被って。
魔術の芳香がした。 一度纏ってしまうと剥がれない死臭を連れて。