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「練習は本番のように、本番は練習のように」
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デル・ヌー
性別:
非公開
自己紹介:
3月生まれの魚座のB型

ビビビ!を信じる20代
欲しいものはセンス

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四角く切り取られた、この窓の向こうに、
本当の空はあるのかな?

そう呟く、君の笑顔は、
どこか泣き顔に見えた。

歩けなくなった君の、
立つべき地面がどこにあるのかを、

探したけれど、探したけれど――。

 

過去が美しいと思えるのは、
思い出になるからだわ。

君のその言葉は、何度も何度も、
満天に輝く星空を滲ませて。

そんな声も、あの笑顔も、
今ではとても懐かしい。


形のないものだけど、
私の心には、ちゃんと残っているよ。


 

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霧が包み込んだ、友の絆。

酒場の中の湯気のように、
風が吹けば、ふわりと散って。

扉を開けると、掌の中で見つけた、
家族のような光。

この温もりには愛があるからだよ と、
君は笑った。


いつでも、
この扉は君のために、少し開いてる。


 

生きるために必要なのは、衣食住。

生き抜くために必要なのは、金、情報、――愛、つまりは信頼だ。

あればあるだけいいのではなく、持ちすぎるとその重さ故に、沈んでしまうことをよく知っている。
近寄りにくいというのは、生き方を心得てることを指すのだろう。
 

その男のように。


 

この指先が、とうに乾いてしまっていることを知っているくせに。
擦り合わせようと足掻く。

この掌から、とうに夢がこぼれ落ちてしまったことを知っているくせに。
握ってみたりする。

振り返れば、足下には細く長く伸びた自身の影。
これが自分の人生であったのかと。

影に追い付かれたら、人は死ぬのかもしれないなと思った。


 

彼は真っ新だったんだろう。

はらはらと降る雪のように。
止まない雪。

けれど、それは積もることを知らなくて。
大地を冷やして消えてしまう、悲しい涙。


嗚呼、この雪は彼の涙なのか。

けれど、それは決して積もることを知らない。


 

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BrownBetty 
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